不動産の親族間売買における手続きのポイント
この記事では、親族間売買の基本的な概念から具体的な手続きの流れ、そして注意すべきポイントについて詳しく解説します。
親族間売買で失敗しないための「親族間売買コンサルティング業務」
親族間売買とは?
親族間売買とは、親子、兄弟など、身内同士で不動産を売買する取引のことを指します。また、株主と会社間での売買も広い意味での親族間売買と言えます。この親族間売買の取引では通常の売買と異なる点がいくつかあります。
不動産の親族間売買は、第三者間で行われる通常の売買と異なり、家族や親しい関係者同士の間で行われる取引です。そのため、親族間売買は、通常の不動産売買とは異なる要素が多く含まれています。例えば、売買価格の適正性や税金の取り扱いがその代表的な例です。
親族間売買のメリットとは?
不動産の親族間売買の主なメリットは、通常の売買とは異なり、相手方となる第三者の売主買主を探して売買の条件を比較・交渉する必要がないこと、親族間の信頼関係に基づく円滑な交渉・手続が可能であることや、相続対策や税金の節税効果が期待できることなどです。
また、売主買主や売買の条件が決まっていて不動産会社を利用せずに親族間売買を行うことも多いため、その分のコストが削減できるというメリットもあります。
これらのメリットを最大限に生かすには、手続の準備をしっかり行い、確実に手続を進めることが重要です。
親族間売買の手続きの流れや必要書類は?
ここでは、不動産の親族間売買の具体的な手続きの手順や必要書類について詳しく解説します。
まず、具体的な手続きとしては、売主と買主の間での合意成立後に、売買契約書を作成し、不動産の登記手続を行う、という手順は通常の売買と変わりません。これらの手続きを適切に準備して確実に行うことで、スムーズな取引を進めることができ、将来的なトラブルを防ぐことができます。
次に、必要書類としては、主なものは以下のとおりとなります。
・売買契約書
・登記必要書類
・精算書
・引渡確認書
・領収書
手続きの流れや必要書類を十分に理解して、間違いなく確実に手続を進めることが大切です。
親族間売買の注意すべきポイントとは?
親族間売買の注意すべきポイントを把握することが、トラブルを避けるために不可欠です。
注意すべきポイントとしては、親族間であっても法的に問題ない適切な契約を締結したうえで、代金の支払・不動産の引渡しなどをきちんと行うこと、売買代金の金額が不動産の評価額や実勢価格に適合しているかどうかを慎重に確認すること、などが挙げられます。また、売買代金の金額設定に関連して、贈与税や相続税などの税務面の対応についても理解しておくことが重要です。
このほか、契約書や登記手続の必要書類だけではなく、後日に取引の証拠となる書類を確実に作成・保管することが大切です。不適切な内容の書類であったり、備えるべき書類が不足していると、親族間の信頼関係に基づく取引とはいえ、後日紛争を招きかねません。
親族間だからと安易に考えてしまい、登記用の最低限の書類で名義変更だけを行い、お金の支払いも正しく行わないようなケースでは、法律的にも税金的にも大きなトラブルに巻き込まれる可能性が高くなってしまいますので、注意が必要です。
親族間売買で失敗しないための「親族間売買コンサルティング業務」
この記事を通じて、不動産の親族間売買における基本的な知識と具体的な手続きのポイントを理解していただければ幸いです。
多くの方が不動産売買の経験は少なく、手続の流れや注意すべきポイントを把握することは難しいと思います。
そこで、当事務所では、司法書士・土地家屋調査士・行政書士の3つの資格で、親族間売買の問題を解決する「親族間売買コンサルティング業務」を行っております。契約書作成や登記手続はもちろんのこと、家族や身内での不動産の親族間売買を考えている方が失敗しないよう、有益な情報を提供しスムーズな手続の実現をお手伝いいたします。
どうぞお気軽にご相談ください。
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